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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
9/77

パチンコシマ担当遊佑のお仕事

 ざっくりと。


 朝一は台やガラス盤を拭いたり、発射台(玉が飛ぶところ)の清掃を行なう。

 各電源が立ちあがったら、異常がないかチェック(バグや前日の確変や時短残しがあったら、クリアする。データーランプは正常かなど)。

 本体ガラス盤を閉める。


 営業開始。

 遊戯されるお客さんの応対(主にクレーム)や、大当たり時の箱のあげさげ、札さしや玉交換を行う。

 当たり台のラッキースタートマイク「○○番台、ご遊戯中のお客様、確変ラッキースタート真におめでとうございます」をする。

 台トラブル対応、玉詰まり、盤面玉づまり、パンク台保証など。

 お客さんへの対応、遊技台説明(聞かれたら)、トラブル、台叩き、かけもち遊戯、長時間不在、ゴトなど。

 シマを巡回し、遊戯後の台清掃、落ちた球を拾う。


では、実践編(笑)。


 シマの外でにでて、私は両手を丹田あたりで組み、じっとお客さんたちの遊戯様子を見ている。

 台ランプが光りファンファーレが鳴る。

 大当たりを確認した私は、大当たりの台を横目で見つつ、台番と大当たりの種類を確認する。

 奥のシマ端まで行き、備えつけのマイクを片手に取る。

「ラッキースタート×2、真におめでとうございます。111番台「新海物語」でご遊戯中のお客様、確変ラッキースタート真におめでとうございます!」

 ホールに響き渡るマイクアナウンス、私はそっとマイクを置くと、空箱を持ち、確変大当たり中のお客さんの後ろへ。

 大当たりの15ラウンド消化と同時に、空箱を渡して、出玉の箱を足下にさげる。


 大量出玉のお客さんがあらわれた(笑)。

 私はそのお客様のそばで耳打ちをする。

「お客様、足元の出玉が増えましたので、よろしかったら、カウンター前に飾らせてもらってよろしいでしょうか?」

 こくりと頷いてくれたら、足元に3箱残し、台車には10箱近くの持ち球をカウンター前

の一番人目につくところで、ピラミッド積みで出玉アピールをする。

「さあ!111番台のお客様、大爆発中!どちらのお客様もジャンジャンバリバリお楽しみくださいませー!」

 ※今は煽り系のマイクやアピールは禁止されているホールがほとんど。


 魚群がはしった(大当たりに直結しやすい演出「海物語」系)。お客さんがはずした(笑)。

 バンっ!

 台叩きを発見する。

 実は2、3回、見逃している(笑)。

 私は、お客さんに近づき一言、

「台叩きは禁止です」

「わかっとる!ばってんが、こげんやって叩くと魚が動くと(再始動で当たる)」

「あー、分かります(本当は分かっていない)。でも・・・」

「わかっとる!」


 お客さんが呼び出しランプを押した。

 台を指さしており、台枠が赤く点滅して、玉が払いだされていない。

(玉詰まりか・・・)

 私は、自慢の鍵で台を少しあけ、次に勢いをつけてしめる。

 これで、簡単に解消するときは玉が払いだされる。

 そうでないときは、台の玉詰まりが、上にあるセーフティレールからの玉が供給されていない可能性がほとんどで、そこを叩いたり押したりしてトラブルを解消する。

 これ、次第に経験と勘が活きてくるのである。


 お客さんが呼びたしランプを押し、指もしくは腕でバッテンを作られる。

 これは遊戯終了の合図、速やかに計数機まで出玉を運び、箱に入った玉を計数機へと流し込む。

 デジタルの数字がドンドン上がり、止まったら、レシートボタンを押し、お客さんに「おめでとうございます」の言葉とお渡しする。

 そっから先は三店方式のグレーゾーンだ(笑)。



 ご紹介。

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― 新着の感想 ―
[一言] まあ〜パチンコ店の3店方式がグレーでも資金が戻るってくる可能性が秘めてますから無いよりはマシじゃないですかね、オンライン対応ゲームの真っ黒なガシャもしくはカチャよりは。
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