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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
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ふと、気づくと。

 栄枯盛衰。


 リニューアルオープン以降、数人の常連さんの姿が見られなくなった。

 いつも毎日来て悪態をついていた常連さんである。

 ガラガラの店内を巡回しつつ、ふと思った。

(ここ、大丈夫かしら)

 バイトに入った当初は、そこそこだけど、お客さんはいた。

 マイクアナウンスもお客さんがいれば気合が入る。

 だけど、今は、どんなにアピールしても、ただ虚しくホールに聞えるだけ。

 だって、現実はジャンジャンバリバリではないもの。

 私は少しモチベが下がっていることに気がついた。

 そんなある休みの日、こっそりと近所の人気店に行ってみると、

「あ」

 常連さんがいた。

 そうだよなあ。



 そうなりますかあ。

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