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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
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おそ松くん誤爆事件

 夢のある台でした。

 

 タイトル詐欺(笑)・・・でもないか。

 スロットコーナーに「おそ松くん」が導入された。

 液晶上で、ザンス~でお馴染みイヤミが六つ子を見つけたら、爆裂連チャンモードに入るという台だった。

 ただこの機種は滅多に六つ子をコンプリートすることはなく、スロッターたちは夢をみていくつ涙を流しお金を投資したのだろうか(笑)。


 この日は、どういうことか大海夫妻の旦那さんが、珍しくその「おそ松くん」を打っていた。

 私は気分転換なのかなあ、そりゃ毎日、海を打ってりゃあ飽きるよねと思いつつ、シマを巡回する。

 ほどなく、旦那さんが当たられて目押しを依頼される。

 やっぱりビギナーだよな。

 しばらくして、台の呼び出しランプが点灯。

「よろしく」

「はい」

 ビッグボーナスを揃える。

 それをしばらく繰り返す。

 旦那さん絶好調だなあ~。


・・・・・・。

・・・・・・。

・・・・・・。

 5000枚を越えたあたりから、スタッフがざわざわしだす。

「オッサン、爆裂モードはいっとらん」

 若いバイトの同僚が言う。

「だよね」

 私は頷いた。


 顔を紅潮させ、一心不乱に打つ旦那さん。

 我々は度々、目押しに追われる。

 そんな中、ぼそりと一言、

「いつも負けてるから、たまには出さんと」

 おっしゃる通り。

 でも、私、いまだにこのこと覚えているし、わざわざそう言ったのがアピールのように感じたんだよな~・・・今思えばって考え過ぎか。



 だが、しかしってな台でした。

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