表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
62/77

リニューアルオープン後、朝一の光景 

 リニューアル後。


 起死回生を狙ったリニューアルオープンも不発と終わり、数日でいつものホールの姿へと戻った。

 朝の並びも開店前にやって来る熱心なお客さんも減っており、今日は3人という有様。

 整理券を持つのが恥ずかしいぐらいだ。

「やっぱ駄目やね、この店」

「はあ」

 そう言われるのは、悔しいが周りの競合店に対し、出玉をだして勝っているかといえば、そんなことはないので、まあなるべくしての現状なんだろう。

 中規模店の悲哀ってものか・・・。

 私は、腕時計を見る。まだオープンまで10分ある。

 ドアの前に立ち、並ぶお客さんとの気まずい沈黙。

「ねぇ」

 と、話しかけるお客さん。

「はい?」

設定(スロット)教えてよ」

「私、バイトなんで」

「知っとろうもん」

「いいえ」

「はあ・・・・・・はいはい」

 お客さんは諦め顔で、溜息混じりに、ふるふると首を振る。


 インカムから連絡が入る。

「はい。オープンです」

「了解」

 私は笑顔をつくる。

「お待たせしました。中へどうぞ。開店でございます」


 朝の一幕。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ