表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
56/77

のぼり

 のぼりの。


 閉店間際になると、外に出してあるのぼり旗を回収する。

 のぼりに書かれているのは、店名や機種、「地域一番店」「新台導入」「大爆発中!」「ばさらかでるばい」なんてよく見るヤツだ。

 夜、ネオン輝くパチ屋の入り口を出ると、吐く息も白い。

 見あげれば、星空に満月なんて世界に浸る訳もなく。

 のぼり旗はコンクリの台座にパイプの穴があり、そこに刺している

私は機械作業的に次々と10本以上あるのぼり旗を回収していく。

「いたっ!」

 不意に、何かに刺されたかのような傷みを感じた。

「・・・?」

 なんだろうと、旗を持ち直すが、突き刺す傷みはおさまらない。

 見えないプラスチック繊維でも刺さったのだろうか。

 疑問は解決せぬまま、傷みに耐えながら旗を回収し終える。 

 本当にあの時、チクチクと痛かったんだよなあ。



 痛い思いで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ