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広告貼り
あの当時はガンガン宣伝していました。
事務所へ呼び出された私は、
「はい。山本君、これお願い」
と、副店長から広告を手渡される。
ずしりと重い。
「了解っす」
「よろしこ~」
閉店間際でお客さんもまばらなで落ち着いた時間帯、私はまず正面入り口の風除室のガラスに広告をはる。
「新台入れ替えCR北斗の拳 伝承、大量24台地域最大導入」
(ふーん)
ちらりと見ながら、均等に貼っていく、こんなのはセンスがいるもので、センスがない私は、より慎重となって作業が遅れる。
次にパチンコ側、スロット側の風除室へ。
「ふう」
作業完了。
額の汗をぬぐい、離れて貼った広告を確認する。
多少の歪みあり・・・ま、いっか。
窓の外の夜の光景を思い出しました。




