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ソファ
15分休憩とか。
鉄の扉を開けると、そこからは店内となる。
私は一呼吸をして、扉を開け喧騒のホールへと向かう。
そんなホールを分かつ鉄扉の内側バックヤードには、狭い通路を進むと二階への階段があり、その隣に事務所があった。
店内へと繋がる通路にソファが置かれていた。
何気ない合皮のカバー・・・座り心地はまあまあ。
ちょっとした休憩などでみんながここへと溜まる。
マガジンラックにはパチンコ、パチスロの雑誌があった。
他愛のない日常会話に、お客さんから聞かれた、パチンコの演出の信頼度とか、パチスロの天井を雑誌で調べたり、情報を共有する場でもあった。
時には、血気盛んな若い子たちが、言った言わないの他愛の無いことで、にらみ合いの果て喧嘩沙汰に発展しようとしたり、みんながイベントを盛り上げるために、フェイスペイントを互いにしながら笑い合ったりした。
ふと、そんなことをあのソファから思いだした。
くつろいでいました。




