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~ぱち屋真夏のこわーいお話➄~
目押しは出来ないと。
スロットコーナーにて。
北斗でボーナスが揃ったお客さんが目押しの依頼をされる。
まだ目押しが不完全だった私は、出来る限り平静を装い、手持ちに拾い集めた6
枚のコインを持ち一礼をし、リールを凝視する。
(ゆっくり落ち着いて、赤7を狙う)
そう言い聞かせて、ポンポンポン。
外れた。
(ん)
私は、ポケットからコインを取り出すと、手入れをして再び、赤7を狙った。
ずるりと外れた。
(これって・・・もしかして・・・北斗(黒BAR)揃い)
額に汗が滲む。
最後の3枚のコインを投入。
今度は北斗を狙う・・・外れた。
震える。
お客さんからコインを預かり、赤7狙いへ戻す。
ずるり。
外れる。
全身から汗、そして自信喪失。
「大丈夫?」
心配し声をかけるお客さん。
「あれ?おかしいですね」
作り笑いを見せ、渾身の目押しっ。
外れる。
インカムに私は叫ぶ。
「応援を要請しますっ!」
結果は北斗(黒BAR)揃いでした。
恐怖である。




