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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
40/77

~ぱち屋真夏のこわーいお話➄~

 目押しは出来ないと。


 スロットコーナーにて。

 北斗でボーナスが揃ったお客さんが目押しの依頼をされる。

 まだ目押しが不完全だった私は、出来る限り平静を装い、手持ちに拾い集めた6

枚のコインを持ち一礼をし、リールを凝視する。

(ゆっくり落ち着いて、赤7を狙う)

 そう言い聞かせて、ポンポンポン。

 外れた。

(ん)

 私は、ポケットからコインを取り出すと、手入れをして再び、赤7を狙った。

 ずるりと外れた。

(これって・・・もしかして・・・北斗(黒BAR)揃い)

 額に汗が滲む。

 最後の3枚のコインを投入。

 今度は北斗を狙う・・・外れた。

 震える。

 お客さんからコインを預かり、赤7狙いへ戻す。

 ずるり。

 外れる。

 全身から汗、そして自信喪失。

「大丈夫?」

 心配し声をかけるお客さん。

「あれ?おかしいですね」

 作り笑いを見せ、渾身の目押しっ。

 外れる。

 インカムに私は叫ぶ。

「応援を要請しますっ!」


 結果は北斗(黒BAR)揃いでした。



 恐怖である。

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