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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
39/77

~ぱち屋真夏のこわーいお話➃~

 結局、どんな手口だったのか。


 こちらもパチンココーナーでの話。

 羽根物コーナーが異様な殺気に包まれていた。

 ビリビリムードがシマ内から伝わってくる。 

 担当バイトの子も渋い顔をしている。

 羽根物常連親父ーズも不満顔で、首を傾げている。

 見知らぬ4、5人のお客さんが羽根物コーナーに陣取り次々と当たりをあてている。

 まさか、うちのパチ屋がこんなに気前よくフィーバーさせるなんて・・・。

 などと思ったら、上がバタバタしだす。

 上司のインカムからは、私も加勢して密着マンマークを告げられる。

「出方がおかしいから、怪しい動き見て」

(すわっ!ゴトか)

 私は表情を引き締め、そのお客さんの背後に立つ。

 彼は涼しい顔をして打ち続ける。

「怪しいとこは」

「分かりません」

 私はじっと観察するも、怪しい動きは発見できなかった。

「分かった」

 続いて、副主任、主任によるマンマークが発令される。

 慌ただしい動きのホール。

 やがて、その集団との話し合い。

 そして、ポリスメンの登場。

 二度と来ないということでの和解。

 彼らが去って行った後も、その熱はしばらく冷めなかった。


 あの空気感は、バイトをやっていて、はじめての経験だったなあ。



 分らんかったなあ。

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