~ぱち屋真夏のこわーいお話➂~
怖いねえ~。
その日、私はパチンココーナーの担当でした。
でも、その時の私は、あんなことになるなんて、微塵も思ってなかったんですね・・・怖かったなぁ・・・怖いなあ・・・怖いよぉ・・・。
海コーナーで信じられないことに爆出ししていたお客さんがいたんですよ。
足下には10箱以上・・・パンパンに積んでいたかなあ・・・怖いね・・・怖いよぉ。
私は、箱をお店のカウンター前へ飾らせてもらおうと、
「お客様、足元が悪くなってきますので、出玉の方を飾らせていただけないでしょうか」
「・・・いや、いいよ。連チャンが止まるから駄目」
「はあ」
思えば、この時からフラグが立っていたんだろうなぁ・・・あの頃の私に言ってやりたいよ・・・にげろーってね。
やがて、20箱近く積みあげたお客さんの連チャンも終了し、即ヤメ。
ほくほく顔のお客さんを横目に、私は一箱・・・二箱・・・三箱・・・と台車の上に箱を重ねましたよ・・・。
・・・だけどね、このお客さん、箱を山盛りに積んでるの・・・これってね、重ねると危ないの・・・本当に、ずるっとね・・・ずるっと滑っちゃうの・・・って、あ!
それはスローモーション。
箱の積みが壊れ大量の玉が大洪水。
オーマイガー。
磁石棒カモンヌ!
天を仰ぎ、しばし惨状を忘れます。
・・・怖いね~怖いよ~パチ屋は・・・だから怖いんだ(笑)。
怖いよぉ~(笑)。




