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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
37/77

~ぱち屋真夏のこわーいお話②~

 あるある~。


恐怖のハマり台


パチンココーナーにて。

ん?

んんん?

背中に視線を感じる。

ギロリ。

お客さんが睨んでいる。

私は、シマを巡回する時、そのお客さんデータランプを見る。

すわっ!

700ハマり。

(御愁傷様です)

その後、私は昼休憩をはさみ、シマ内を歩いていると・・・。

ギロロロっ!

血走った目のお客様。

・・・・・・。

1000ハマり。

おは1000越え!

(アンラッキー×2、真におめでとうございます)

と、私はひっそりと心の中でマイクアナウンスをする。

そして、ぶるぶると首を振って、お客さんの視線を耐える。



パチスロコーナーにて。


吉宗コーナーを巡回中、バシンと音がする。

振り返ると1000ハマり台、天井は1900近く・・・恐らくは。

ドカッ!

(2回目か・・・)

振り返り、お客さんに台叩きを、優しく注意(気持ちは分るから、でも自分はしない派)する。彼は顎を動かし、指し示す。そのデーターランプは天井、そして黒いニクイヤツ・・・やがてREG後の天国(193)華麗にスルー、私を睨みつける熱視線をゆっくり反らす。


北斗の拳コーナーにて。

「ね~見てよ」

と、お客さん。

1500ハマり続行中。

「北斗は一撃ありますから」

私は気休めにもならない励ましを言う。

「よっしゃ、ラオウ昇天」

「はいっ!」

その後、1999ゲーム到達、天井からのバトルボーナス、ケンシロウのオーラは白っ。

私は隣のシマに隠れ恐る恐る覗き込む。

うっ!ケンシロウが倒れ、バシュ―ンと稲妻。

単発。

天を見上げるお客さん。

私もあったから~、ナカマーよ泣かないで。


ハマリというこわーいお話。


 こわいよ、こわいよ~。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「っ知らない天井だ……」 紙幣価値最高戦力といわれていた諭吉は既に失い手元にあるのは夏目のみ。 勝ち目のない無謀な闘いなのは分かってる……だが、時には引けぬ闘いというものがあるのだ! 「よし…
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