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ぱち屋バイトよもやま話  作者: 山本遊佑
27/77

カウンター

 在りし日々。


 ホールスタッフの男性は、主にシマを担当しますが、女性はカウンター業務となります。

 休憩の間に短時間シマの作業に携わったり、忙しい時は、計数を手伝ったりしてくれます。

 基本は、カウンターでの接客で、景品交換やマイク案内、手すきの時はPOPの制作などをしています。

 3人くらいいたかな~。


 中でも一人の子が3刀流で仕事が出来る方で、ある時はカウンター、ある時はシマ担当、またある時はコーヒーレディというね。

 かなり特異で、彼女しか掛け持ちしていませんでしたからね。

 上司からの信頼もあついようでした。


 ずいぶん、前の話ですが、そんな彼女に会いました。

 私が辞めてから、数年後そのパチンコ屋が潰れてしまいました。

 みんなどうしてるかな~と思いつつ、ある大手チェーンのパチンコ屋に遊びに行った時、彼女が働いていました。

「久しぶり」

 と向うから気さくに声をかけてくれました。

 F・倖田〇未を打っていた私は、振り返り彼女を見ると、バツが悪く恥ずかしそうに、

「おおう」

 そんな感じで何気ない世間話をした後、彼女は颯爽とシマを巡回します。

 頼もしい後ろ姿を見て、ちょっぴり嬉しかったのを思いだしました。



・・・・・・。

・・・・・・。

 私は台ランプに表示された時間を確認します。

 パチンコ台にタバコを置いて30分経過しています。

「あ~○○番台、時間超過です」

 私はインカムで報告します。

「了解です」

 カウンターから返事があり、しばらくすると、

「○○番台のお客様、少々お時間が経過しております。至急席までお戻りください。なお、お戻りになられない場合は、空き台として整理させていただきますので、何卒ご了承くださいませ」

 とカウンターから館内アナウンスが流れます。



 懐かすい。

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