カウンター
在りし日々。
ホールスタッフの男性は、主にシマを担当しますが、女性はカウンター業務となります。
休憩の間に短時間シマの作業に携わったり、忙しい時は、計数を手伝ったりしてくれます。
基本は、カウンターでの接客で、景品交換やマイク案内、手すきの時はPOPの制作などをしています。
3人くらいいたかな~。
中でも一人の子が3刀流で仕事が出来る方で、ある時はカウンター、ある時はシマ担当、またある時はコーヒーレディというね。
かなり特異で、彼女しか掛け持ちしていませんでしたからね。
上司からの信頼もあついようでした。
ずいぶん、前の話ですが、そんな彼女に会いました。
私が辞めてから、数年後そのパチンコ屋が潰れてしまいました。
みんなどうしてるかな~と思いつつ、ある大手チェーンのパチンコ屋に遊びに行った時、彼女が働いていました。
「久しぶり」
と向うから気さくに声をかけてくれました。
F・倖田〇未を打っていた私は、振り返り彼女を見ると、バツが悪く恥ずかしそうに、
「おおう」
そんな感じで何気ない世間話をした後、彼女は颯爽とシマを巡回します。
頼もしい後ろ姿を見て、ちょっぴり嬉しかったのを思いだしました。
・・・・・・。
・・・・・・。
私は台ランプに表示された時間を確認します。
パチンコ台にタバコを置いて30分経過しています。
「あ~○○番台、時間超過です」
私はインカムで報告します。
「了解です」
カウンターから返事があり、しばらくすると、
「○○番台のお客様、少々お時間が経過しております。至急席までお戻りください。なお、お戻りになられない場合は、空き台として整理させていただきますので、何卒ご了承くださいませ」
とカウンターから館内アナウンスが流れます。
懐かすい。




