80.辺境の森へ
今日は辺境の森へ行く。スノウとジェットとセレスも一緒だ。
もちろんランチも持ってきている。ピクニックである。
辺境の森も空気がいい!魔物がいると思えない。
「うわぁ!!きれいーーー!!!」
コールド領の湖より広い湖。湖のまわりにはたくさんの花が咲いている。
お花畑にしゃがみ込み、花冠を作る。
スノウとジェットとセレスに被せる。
「ふふ。かわいい!!」
『鬣が邪魔になってないか?』
セレスだ。
「大丈夫!可愛さが増してるよ」
『私の色には似合わないのではないか?』
「大丈夫。黒だから逆に映えてるよ!!」
『スノウは?』
「スノウは鬣がまだ生えてないから、綺麗に被れててかわいいよ!!」
皆をもっふりもふもふする。癒される~
「メイ様も!!」
「俺もか?俺には似合わないんじゃないか?」
「そんなことないわ!素敵よ!」
にっこり
「かわいい!」
抱きしめられる。
「だがこれはティアの方が似合うな」
ポンっと乗せられる。
「うん!!かわいい!ここの雰囲気とあって妖精みたいだぞ」
「ふふ。ありがとう」
言い過ぎだけどね!
皆をもふもふしながらのんびりした時間を過ごす。
「そういえば、セレスはどんな能力?があるの?」
『霊力だな。わたしは癒しだ。その空間や人を癒すことができる』
THE!異世界!である!白いからスノウが癒しみたいだけど、セレス見ると神々しさが光!って感じだよね。
スノウはふんわりしてるイメージだ。
「なるほど、セレスとジェットがいれば辺境も助かるねえ」
「そうなんだ。助けられてるよ」
とそんな話もしながら、お昼ご飯にする。
皆大満足でぺろりと食べてくれた。精霊達もだ。
『ティア、またわたしにもくれるか?』
「ええ。もちろんよ!」
『娘、私にもだ』
「任せて。スノウはいつも食べてるもんね」
『うん!』
食事のあとはお昼寝タイムだ!
「そうだ、メイ様」
と自分の膝をポンポンと叩く。
「?」
「ここに寝転がって?」
「っっっっっっ!!!!」
顔が真っ赤だ。
「それはっっ!!!」
「膝枕!いや?」
首を傾げる。
「嫌じゃない。嫌なはずがない。でもいいのか?」
「もちろん!」
「じゃあ」
メイ様がゴロンと寝転がる。
「寝心地はどうですか?」
メイ様が両手で顔を隠しながら
「っ。最高です」
「ふふ。ならよかった!」
髪をさらさらと撫でる。良い気持ちね。
重くなった。メイ様寝たな。良い気持ちだし。前世の歌を口ずさむ。歌詞はそんなに覚えてないからメロディーだけだ。
精霊達も寄ってきてお昼寝だ。
ああ。のんびり最高だなー。私の思い描いてた理想ってこれだわ。
あー。幸せ。思い切って婚約してよかったなー。やっぱり運命だったんだな。
このままずっと幸せが続けばいいな。




