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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
78/96

78.お米

 また領地デートだ!食材探しとも言う。嬉しいな。

すると、不思議なお店を見つけた。

色んな国の色んな物を集めた前世でいうところのアンテナショップのようなお店だ。

もしや、日本のものが手に入るのでは?ラノベとかではよくあるんだよ?すぐ見つかるの。

お店に入って見てみる。

あ!!!お米!お米がある!!!

「メイ様!これ欲しい!」

「ティア、これの使い方知ってるのか?」

「小さいときから夢で何度も見るの」

久々の夢である。

「若様、お嬢様、私にも教えていただけないでしょうか?」

お店の人が聞いてきた。仕入れのときに一緒に買わされたものの何かもわからず困っていたらしい。

実演販売だな。

「メイ様、厨房借りてこの人達に教えてもいい?」

「いいぞ。食べるものなのか?」

「そう。じゃあ、明日屋敷にきてくれる?」

「わかりました!」


他に和食に使えるもの無いかなぁ?ラノベとかでは味噌とか作ってるけど、私には無理だし都合よくあることを願う。

あ!昆布!待って!鰹もある!

味噌はないか…別の店に無いかなぁ。お味噌汁飲みたい。

その日の収穫はこれだけだ。


「また厨房借りるわね」

「今日は何をするのですか?」

「これをね、食べるの」

「これは食べ物ですか?初めて見ました。家畜の餌みたいです」

「まず、これをお水で洗います。お水が透明に近くなるまで洗います」

「こうですか?」

「お鍋に移して、お水たっぷりいれます。蓋をして火をいれます初めは弱火にしてね」

初めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても

のやつだ。

15分後

「今度は中火」

20分ぐらい待つ。

「お嬢様吹きこぼれそうですよ!」

「でもそのまま蓋とったらだめよ」

そのまま待つ。

「火をとめて。少し待ちます」

15分後



「完成でーす」

「お嬢様、これでいいので?開けますよ?」

オープン!

お米のいい匂い!久しぶりだ!

「食べましょう!」

皆集まり試食会である。ちなみに、店主とメイ様はずっと見ていた。

「おいひい」

炊きたて美味しい。

「どれ。…噛めば噛むほど甘みがでてきて、これは飽きなくていいかもしれないな」

「ほんと、美味しいですね!あれがこんなにおいしいなんて」

「これ買ったところで、ほかにも変わった調味料とかがあったら仕入れてくれる?」

「わかりました!お嬢様!探しておきます」

よし!味噌が手に入るかもしれない。

「メイ様、どう?」

「もちもちしておいしい。パンの代わりに食べるものだろう?私はパンより好きかもしれん」

よし!好評だ!

これがあれば色々作れるもんねー!


「料理長、お塩貸して?」

「なにをするので?」

手に塩をつけて、ご飯を握る。小さいおにぎりを作る。一口サイズである。

「はい、どうぞ。これもたべて?」

メイ様にはあーんだ。

「塩を付けただけでこんなに美味しくなるのか?」

「おいしい」

「片手で食べられるしサンドイッチより日持ちもするから、砦の人とかにもいいかも?」

「それはいいな!急いでるときに片手で食べられるもんな!」

「これで色々作れるわ」

「とりあえず、あるだけ買おう!」

ってことで、お米が手に入った!


「お嬢様、また他にもこれを使った料理を教えてください」

「いいわよ?」

「旦那様と奥様にも振る舞わねば!」

「この間の唐揚げにもすごく合うのよ?」

「ああ!また食べたくなってきました」

「ふふ。また明日ね」

明日は砦の料理人が来るのである。

嬉しい!お米だ!!

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