表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
45/96

45.陛下視点

(ティアが襲われた頃)

私はレイと話をしていた。そこへ、ティアの連れているスノウが飛んできた!そう!飛んできたのだ。


「何だって?急がないと!」

「何?レイどうした?」

「スノウが、ティアが襲われたって言ってる。行ってくる」

とレイは行ってしまった。スノウが言っているとは?

ティアが襲われただと?可愛いから狙われたのか?


騎士が襲った犯人を捕らえてきた。襲った理由はご令嬢のやっかみであった!

「カイルを取られるからだと?そんなことでティアを襲うように指示したのか?許せん」

レイがティアを連れて帰ってきた。

無事だ。よかった。ティアは娘も同然だ。

無事どころかやっつけただと?そんなに強いのか?

「ということで、陛下。エリー様には言っていたのですが、レイのご学友のお役目を返上したくお願い申し上げますわ」

と綺麗なカーテシーをする。


ああ。学友だったからか。だから狙われてるのか。

私のせいだ。大きくなっても変わらずティアに登城させていた。

ティアに会えなくなるのか?どうして!と思っているうちに、レイと共に帰ってしまった。


「キース、すまん。私が学友にしたせいだ」

「いえ。ティアも楽しんでましたし、あの頃のレイス殿下にはティアが必要でしたから」

「あれから武術を教えていたのか?」

「いいえ。先程捕らえたのもティアだと聞いたばかりで、驚いたところです」

「捕らえたのもティアなのか?」

「ティアはこうなることがわかっていたと言いました。だから小さい時に武術を習いたいと言ったのだと。家族が反対するからこっそり学んでいたと」

「襲われるのがわかっていて、学友を続けていたのか?エリーを呼んでくれ」


レイも戻り、エリーと一緒に入ってきた。

「ティアが襲われたのですって?」

「そうだ。無事だがな」

「そういう問題ではありませんわ。ティアは学友をやめると言いましたか?」

「ああ。そのせいで襲われたのだろうからな」

「ああなんてこと!これではティアは傷物になってしまうわ!」

エリーは泣いている。

「どういうことだ?」

「ティアはお茶会でレイを庇いすぎて、悪い噂が回っているのよ。レイをだしにしてカイルを狙っているって」

「なんだと?」

「ティアはデビュタントまで表へ出てこないと言ったわ。療養中だということにしてくれって。なのに襲われてしまった。何も無くても傷物になってしまうわ」


「ティアが襲われたのは初めてではありません」

「何だと?」

「今までティアに内緒にしてくれと言われて黙っていましたが、今回は人数も多かったですし流石に秘密にはできませんでした」

「どうして黙ってたの!」

「ティアは武術ができることも黙ってるんだ。怒られたら、習えなくなる。習えなくなったら、やられる。だからティアは秘密にしたがった」

「私達家族がティアのすることを認めてやらなかったせいだ。私達がティアを危険にさらした。ティアは何も相談してこなかったんです。お茶会のことも、学友をやめることも」


「帰ります。家族で話し合わなければいけません。失礼します」

キースが帰った。

「レイは知っていたのか?」

「学友をやめることは知ってた。ティアは自由に生き生きしてるときが1番輝いてる。貴族社会でいたらティアのいいところが消えてしまう」

「ティアの令嬢としての人生を潰してしまった」

可愛い娘だと思っていた。大事にしたかったのに、取り返しのつかないことになってしまった。


「もしティアの結婚が難しくなったら、どうしたら…」


「ティアはそんなに深刻に考えてないと思うけどな。貴族から離れられた!と思ってそう。まあ僕はこれからも会いに行くけど。兄上と会わなければいいでしょ?ティアが結婚できなかったら、僕も結婚せずにティアと色んな国へ旅行でもするよ」


とレイは笑ったのだった。

できるだけティアを守らなければ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ