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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
38/96

38.それから

 それからも変わらない日常を送っている。王宮でレイと遊んでる。相変わらず双子ファッションを極めているのだ。

ある時は、金髪のウィッグで陛下とカイル兄様とお揃いにして喜ばれたり

ある時は、私と同じ髪でレイを女装させてティア増殖してみたり

逆に私がレイになってレイ増殖したり

と侍女さん巻き込んで、双子を楽しんでいる。

レイもどんどん明るくなっている。嫌なこととか言われないようになればいいなー。


双子ファッションを極めているとお母様とエリー様が大はしゃぎである!新しい服をと張り切っている。

今までより仲良くなったんじゃないかな?


仕立て屋さんと絵師さんも大忙しである。


家ではマヨネーズが大フィーバーしている。

皆大好きマヨネーズ!こちらの料理長もメニュー開発に燃えている。

マヨネーズを食べたいレイはよくお泊りにくる。お泊りにくると一緒にサンドイッチをつくる。お気に入りのたまごサンドも忘れてはならない。

たまごサンドは家族全員のお気に入りだ。レイも持って帰って、家族が喜んだのだとか。王宮の料理人がうちへ来てマヨネーズの作り方を学んで帰ったり、カイル兄様まで泊まりに来たりと忙しい。


そう!あのスノウは全然大きくなっていない。ライオンだと、一瞬で大きくなるはずだからやっぱりライオンではないのかもしれない。

「すのうはおおきくならないの?」

『まだまだおおきくならないよ』

そうなの?

「すのうはどうぶつなの?」

『すのうはせいれいだよ?』

ええ?それは聞いても良かった話?どうしよう。大事になったら。

「すのういがいにもせいれいっているの?」

『たぶん?』

疑問形だ。いなかったら大事になりそう。私平凡に普通の生活をして生きていきたいんだけど。

「せいれいさまのやくわりってなに?」

『わからない』

スノウも精霊として生まれてすぐだからわからないらしい。

ても拾ったものは仕方がない。できるだけ目立たず生きていこう。


でもさぁ、正直スノウ連れてるだけで目立たずは無理だよね。だって皆見たことないんだよ?

それ連れて王宮内練り歩いてるだけでも目立ってるよね…

嫌なことに巻き込まれる予感しかない。

頑張って鍛えよう。


お祖父様からお許しがでたので、エリックには体術もこっそり教えてもらっている。


特に自分の生活が変わるわけでもなく。

家で貴族令嬢としての嗜みを勉強し、王宮でレイと遊んだり勉強をしたり騎士団や私兵団で鬼ごっこをしたり。武術を学んだり。たまに領地に行ってお祖父様に武術を学んでいる。

スノウも少しだけ大きくなって、意思の疎通が取れやすくなっていった。


だけど、年齢が上がっていくと変わるものもある。

ああ。レイとの関係や取り巻く環境もそんなに変わらないんだけど、5歳ぐらいからお茶会に呼ばれるようになる。

私はそんなに友達が欲しいわけでもなく、貴族のめんどくさいのが苦手だから行かなければいけない所だけ顔を出している。

そう。例えば、王妃様主催とかね。

基本は子供だから兄や両親誰かが付き添うようになっている。


「ティア、今日は嫌なことされたらすぐに私に報告するんだよ!」

アイス兄さまは10歳になり、一人称が私に変わった。

「僕といれば大丈夫でしょ」

ライ兄さまは9歳だが、天使さは変わらず自分の武器をよく理解している。

「俺たちもいるけど王子たちもいるし、何かするようなバカいないよ」

アレク兄さまは素直だ。そして一人称が俺に変わった。

「ティア、大丈夫だよ。何かされても」

だって精神大人だし。

「「「可愛いからそこが一番問題」」」

相変わらずのシスコン兄たちである。


「大丈夫だ。何かあれば私が潰しておく」

お父様が一番物騒だ。


とこんな感じのやりとりで毎回行っているが、同世代のお茶会だと平和なものだ。5歳だものね。

大きくなっていきます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しく読ませて貰ってます(*´꒳`*) [一言] スノウは聖霊、とありますが、 精霊とはどう違うのか説明が欲しいです。 もし、このあとの話に出ていたらすみません。
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