27.双子
侍女さんにエリー様のところまで連れて行ってもらう。行く途中で会う人達がにこにこ見ている。
エリー様のお部屋に到着ー!レイと始めは声を出さないと決めてある!
「あら?あらあら!まあ!可愛い!!!なあに?私とお揃いの髪じゃない!それに…」
ジッと見られている。
「あらやだ!レイ?!ということはティアね!」
「はーい!てぃあとれいでしたー!えりーさまどう?」
「かわいい!とんでもないわ!娘が2人できたわ!」
ギュッと2人一気に抱きしめられる!
「絵師を呼んでー!」
また絵師である。
「ははうえ。このかっこうがえになるのははずかしいです」
「どうして?可愛いのよ!1枚ぐらいあってもいい思い出になるわ!」
親子楽しそうである。エリー様は女の子がほしかったみたいだから良かったねー。
「つぎはおじさまのところへいきます」
「ヴィクトルのところ?楽しそうね!私も行くわ!」
陛下の執務室へ
「ん?君達は…」
ジッと見られている。近づいてくる。
「んん?レイか!!ということはこっちはティアだな?」
「せいかいでーす!おじさま、どう?」
「可愛いぞ。2人ともよく似合っておる。レイはこうしてみるとエリーによく似てるな。私に似ていると思っていたのだがな。可愛いな!エリー、レイを抱いてみてくれ」
エリー様がレイを抱っこする。
「可愛い!!!ティアとキースみたいにそっくりだ!絵師を呼んでくれ!」
また絵師である。
「おじさま、きょうはてぃあとれいがふたごですよ」
レイと並ぶ。
「可愛すぎだな!ティアのドレスか?」
「おかあさまがいろちがいでつくっていたどれすです」
「いつものティアもすごく可愛いが、今日のティアも可愛いぞ。娘が2人できたみたいだ。この後は騎士団か?」
「はい。おとうさまのところへいきます」
「どれ抱っこで行くか?」
「れい、おじさまとえりーさまどっちにだっこしてほしい?」
「さっきははうえにだっこしてもらったから、ちちうえだっこ」
両手を出す。女の子の容姿もあって可愛すぎる!
「くっっっ!おねだり可愛い…」
陛下が悶えている。
「えりーさま、だっこ」
「喜んで」
皆で騎士団へ
「キース!」
「陛下!王妃様!その子達…」
またしても、ジッと見られる。
「ティア!?」
「せいかいでーす!」
「じゃあ陛下が抱いてるのはレイス殿下か?」
「せいかいでーす!」
レイが元気に答えた!
下ろしてもらって、並ぶ。
「おとうさまふたごなの、どう?」
「文句なしに可愛い!ティアは赤い髪でも可愛いな!でも、父様とお揃いじゃなくなるのは寂しいなー」
「おとうさまだいすきー!」
抱きつく。
「ティア愛してるぞー」
きゃっきゃ
「ティアちゃん今日はエリーとお揃い?」
セディさんがやってきた。
「それもあるけど、きょうはふたごでーす」
レイと並ぶ。
「ん?その瞳の色、レイか?」
「せいかいでーす!」
レイが嬉しそうだ!
「レイ可愛いぞ!どれ。おいで!エリーに似てるということは俺にも似てるだろ?どうだ?」
抱き上げたセディさんが、嬉しそうに聞く。
「そっくりー!」
「お兄様と親子みたいよ!」
とエリー様が言うと陛下が拗ねている。
「エリーとそっくりなのだから、私と親子だ!」
それは当たり前なのだが。
「可愛い甥が可愛い姪になったな!」
と笑っている。
皆楽しんでくれて何よりである。
最初は恥ずかしそうだったレイも楽しそうだ。
「れい、きょうはどうだった?」
「ぼくおとこのこなのに、おんなのこのかっこうするなんてへんだとおもったけど みんなたのしそうだからぼくもたのしい!」
元気に答えてくれた!にこにこ笑顔である。
それを大人たちが微笑ましそうに見ている。レイもどんどん明るくなればいいなぁ〜。
私も楽しかったし、レイは可愛いし今度また違うのでやろう。
この国は安定しているので、皆のんびりしています。




