16.練習の成果を発揮するとき
騎士団へやってきました。ティアナです!
来る途中でも王宮の門番さんや侍女さん、侍従さん、文官さんなどたくさんの人が二度見しては可愛い可愛い言ってくれて大満足の私とお父様。手を振りながら、アイドルのように闊歩します。
騎士団でも
「…」
「ティアちゃん!!!かわいい!!!!」
と皆悶絶
「ティアちゃんも騎士服だねぇ。それどうしたの?」
「おとうさまとおそろい!つくってもらったの!」
にっこり
「仕立てたらしい」
「さすが侯爵家、やることが普通じゃないぜ」
「団長と瓜二つすぎますね」
「美形と美幼女すげぇ」
といっぱい褒められて?います。
服は皆お揃いだから、抱っこされるとどの人ともペアになる。
「せでぃさん、おそろいだねー」
「うっっっっ!!!」
胸を押さえている。
「可愛すぎる!俺といても親子みたい?」
「いや。親子には見えん。だがお揃いは可愛いぞ」
とお父様。
「俺にも抱っこさせてください!!!」
可愛い可愛いと代わる代わる皆が抱っこしてくれています。
イケメンマッチョ最高ですね。
皆が満足したあと、お花摘みへ。
その帰り、急に人が私の後ろから現れ捕まえられそうになった。エリックも気配を感じなかったらしく反応が遅れた。
ここは成果を発揮する時だ!
と思って
体勢を低くし、懐へ踏み込み頭突きだ!!!
すると、相手がひるんだので全力で逃げる。
「おとうさまーーーーー!!!へんなひとにつかまえられそうになったー!!!」
「変な人だと?エリック!!」
「すみません。気配を感じず反応が遅れました」
「それで、どうやって逃げてきたんだ?」
「やっつけた」
「やっつけたとは?まあいい!それでどこで襲われた!!」
「あっちー」
と案内する。
練習した甲斐がありました!




