子貢問曰

・原文

子貢問曰

賜也何如。

子曰、女器也。

曰、何器也。

曰、瑚璉也。

・書き下し文

子貢(しこう)、問(と)いて曰(いわ)く

賜(し)や何如(いか)ん。

子曰(しいわ)く、女(なんじ)は器(き)なり。

曰(いわ)く、何(なん)の器(き)ぞや。

曰(いわ)く、瑚璉(これん)なり。

・解釈

貢さんが先生に尋ねられた。

(貢)『私はどうでしょうか？』

(孔子)『お前は器だな』

(貢)『何の器でしょうか？』

(孔子)『瑚璉だな』

・私言

為政の章で『子曰（しいわ）く、君子(くんし）は器（き）ならず。』

と言っているので、貢さんは君子では無いということになる。

ただ、瑚璉なので相当に見事な器という評価になる。

・用語

瑚璉(これん)：神事の際に供物を乗せて神前に祀る器、神事好きな孔子さんにとっては器としては最高評価に近い

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