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子謂子賤
・原文
子謂子賤
君子哉若人。
魯無君子者、斯焉取斯。
・書き下し文
子、子賤を謂う
若の人君子なるかな。
魯に君子者無くんば、斯焉くにか斯を取らん。
・解釈
先生が賤さんについて言われた。
『ああいう人を君子と言うんだ』
『もし魯の国に君子が居なければ、彼もあれほどの人物には成れなかっただろう』
・私言
褒めるなら賤さんか魯国かどちらかにしておけば良かったのにと思う。
賤さんも色々努力したんだろうに、『故郷に立派な先達が居たおかげだな』なんて言われたら立つ瀬が無いよ。
・用語
子賤:姓は宓、名は不斉、字を子賤
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