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公冶長
・原文
子謂公冶長
可妻也。
雖在縲絏之中、非其罪也。
以其子妻之。
子謂南容
邦有道不廢。
邦無道免於刑戮。
以其兄之子妻之。
・書き下し文
子、公冶長を謂う
妻す可きなり。
縲絏の中に在りと雖も、其の罪に非ざるなりと。
其の子を以て之に妻す。
子、南容を謂う
邦に道有れば廃せられず。
邦に道無きも刑戮より免ると。
其の兄の子を以て之に妻す。
・解釈
先生が公治長さんについて言われた。
『あいつには娘を嫁がせてもよい』
『投獄されたとはいっても、罪人ではなかったのだから』
そうして娘を嫁がせた。
先生が南容さんについて言われた。
『あいつは治世の国では重用され、乱世の国でも刑に囚われることは無いだろう』
そうして兄の子を嫁がせた。
・私言
孔子一族の婿選び?
孔子は婿をよくよく勘考して選んだということなのだろうか
・用語
縲絏:罪人を縛っておく縄、日本で言うところの『お縄に付いた』
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