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論語を読む  作者: 三河
里仁
79/196

放於利而行

・原文

子曰

放於利而行、多怨。


・書き下し文

子曰(しいわ)

()()りて(おこな)えば、(うら)(おお)し。


・解釈

利得第一で物事を進めると、いらぬ恨みを買いやすい。


・私言

人は必ずしも損得で動くわけでは無く、感情で動くときがある。

例えば、大事にしている思い出の品を壊されて、金銭で弁償すると言われてもなかなか納得できるものでは無い。

例え物の価値としては安くとも、そこに込められた思いは計り知れないからである。

まことに人の心は複雑怪奇、計ることができかねる。

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