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論語を読む  作者: 三河
里仁
78/196

君子懷徳小人懷土

・原文

子曰

君子懷徳、小人懷土。

君子懷刑、小人懷惠。


・書き下し文

子曰(しいわ)

君子(くんし)(とく)(おも)い、小人(しょうじん)()(おも)う。

君子(くんし)(けい)(おも)い、小人しょうじん)(けい)(おも)う。


・解釈

政治が人を思いやれば、人民は真っ当な生活を送ろうとする。

政治が人を法で制御しようとすれば、人民は利得に走る。


・私言

端的過ぎて何が言いたいのか解釈が分かれてしまう例である。

『君子と小人で思案するところが違う』とも取れるし

『君子がこう考えると小人はこう考える』とも取れる

孔子は法治国家が好みじゃない様子なので、自分は後者を取ったものである。

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