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論語を読む  作者: 三河
里仁
72/196

富與貴

・原文

子曰

富與貴、是人之所欲也。

不以其道、得之不處也。

貧與賤、是人之所惡也。

不以其道、得之不去也。

君子去仁、惡乎成名。

君子無終食之間違仁。

造次必於是。

顚沛必於是。


・書き下し文

子曰(しいわ)

(とみ)(たっと)きとは、(これ)(ひと)(ほっ)する(ところ)なり。

()(みち)(もっ)てせざれば、(これ)()るとも()らざるなり。

(ひん)(せん)とは、(これ)(ひと)(にく)(ところ)なり。

()(みち)(もっ)てせざれば、(これ)()るとも()らざるなり。

君子(くんし)(じん)()りて、(いず)くにか()()さん。

君子(くんし)終食(しゅうしょく)(かん)(じん)(たが)うこと()く。

造次(ぞうじ)にも(かなら)(ここ)()いてす。

顚沛(てんぱい)にも(かなら)(ここ)()いてす。


・解釈

人間、誰しもが豊かで優雅な生活を夢見る。

そんな生活を得たとしても、正しく生きていなければ永くは保てない。

人間、誰しもが貧しく(いや)しい生活を送りたくはない。

そんな生活になってしまっても、正しく生きていなければ抜け出せない。

君子たるもの仁を忘れてしまっては、なぜ名を成すことが出来ようか。

君子たるもの寸暇の間でさえ、仁に背かない。

忙しい時も背かない。

危急の時も背かない。


・私言

『悪銭身に付かず・正直の儲けは身に付く』と言ったところだろうか


・用語解説

終食:ごはんを食べてから終わるまで=短時間

造次:事が起こってあわただしい時

顚沛:躓いて倒れるような時=急いでいる

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