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論語を読む  作者: 三河
八佾
61/196

關雎樂而不淫

・原文

子曰、關雎樂而不淫、哀而不傷。


・書き下し文

子曰(しいわ)く、関雎(かんしょ)(たの)しみて(いん)せず、(かな)しみて(いた)まず。


・解釈

関雎の詩は楽しげでありながらそれに溺れず、哀しげでありながら痛ましくない。


・私言

関雎は詩経にある詩で、要は『良い詩だなぁ』っていう感想になるね


【関雎】

關關雎鳩(かんかんしょきゅう) 在河之洲(ざいかししゅう)關關(かんかん)たる雎鳩(しょきゅう)(かわ)()()

窈窕淑女(ようちょうしゅくじょ) 君子好逑(くんしこうきゅう)窈窕(ようちょう)たる淑女(しゅくじょ)君子(くんし)好逑(こうきゅう)


參差荇菜(さんさこうさい) 左右流之(さうりゅうし)參差(さんさ)たる荇菜(こうさい)左右(さゆう)(これ)(もと)むる

窈窕淑女(ようちょうしゅくじょ) 寤寐求之(ごびきゅうし)窈窕(ようちょう)たる淑女(しゅくじょ)()ても()めても(これ)(もと)むる


求之不得(きゅうしふとく) 寤寐思服(ごびしふく)(これ)(もと)むるも()られず、()ても()めても思服(しふく)

悠哉悠哉(ゆうやゆうや) 輾轉反側(てんてんはんそく)(ゆう)(かな)(ゆう)(かな)輾轉(てんてん)反側(はんそく)


參差荇菜(さんさこうさい) 左右采之(さうさいし)參差(さんさ)たる荇菜(こうさい)左右(さゆう)(これ)()

窈窕淑女(ようちょうしゅくじょ) 琴瑟友之(きんしつゆうし)窈窕(ようちょう)たる淑女(しゅくじょ)はは琴瑟(きんしつ)(これ)(とも)とす


參差荇菜(さんさこうさい) 左右芼之(さうぼうし)參差(さんさ)たる荇菜(こうさい)左右(さゆう)(これ)(えら)

窈窕淑女(ようちょうしゅくじょ) 鍾鼓樂之(しょうこがくし)窈窕(ようちょう)たる淑女(しゅくじょ)鍾鼓(しょうこ)(これ)(たの)しむ


・訳

河の中州でミサゴの(つがい)が仲睦まじく鳴いている。

あのミサゴの夫婦のように美しく淑やかな女性を妻に迎えたいものだ


丈の揃わぬアサザを右に左にもてあそぶ。

寝ても覚めてもかの女性を考えてしまう。


求めたとて得られず、寝ても覚めても思いは募る。

悶々として落ち着かず、横になっても寝付けない。


丈の揃わぬアサザを右に左に摘み取る。

かの女性が弦楽器を大切に弾くのを思い浮かべるばかりだ。


丈の揃わぬアサザを右に左に選び取る。

かの女性が打楽器を楽しむのを思い浮かべるばかりだ。


・感想

一目ぼれした男が夜も眠れず、家に飾ってあったアサザを手に取り、色々と弄って気を紛らわせようとするが何をしても相手の女性が思い浮かんで悶々としている。

そんな詩に詠めるね。


しかし言うほど楽しげ・哀しげだろうか?

『青春してるなぁ、若人よ』とは思うけどね

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