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子貢去告朔之餼羊
・原文
子貢、欲去告朔之餼羊。
子曰、賜也、爾愛其羊。
我愛其禮。
・書き下し文
子貢、告朔の餼羊を去らんと欲す。
子曰く、賜や、爾は其の羊を愛おしむ。
我は其の礼を愛おしむ。
・解釈
子貢さんは一日の儀式に生贄の羊を使うのを辞めにしようと考えていた。
先生は言われた。
『賜よ、お前はその羊を惜しく思うのだろうが、私はその儀式を惜しく思う』
・私言
子貢さん、形骸化した儀式に嫌気がさして辞めにしたかったが
孔子は儀式が形骸化したのを嘆いたと
嘆いたところで、形骸化したことはどうしようも無いと思うんだがな
・用語
告朔:ご先祖様に毎月、一日である事を報告する儀式
餼羊:生贄の羊




