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論語を読む  作者: 三河
八佾
56/196

子入太廟

・原文

子入太廟、毎事問。

或曰、孰謂鄹人之子知禮乎。

入太廟、毎事問。

子聞之曰、是禮也。


・書き下し文

()太廟(たいびょう)()りて、事毎(ことごと)()う。

(あるひと)(いわ)く、(たれ)鄹人(すうひと)()(れい)()ると()うか。

太廟(たいびょう)()りて、事毎(ことごと)()う。

()(これ)()きて(いわ)く、(これ)(れい)なり。


・解釈

孔子は太廟に参る時、先達に事細かに問い尋ねた。

それを見たある人が言った。

『村役人の息子が礼を心得ているなどど誰が言ったんだ。随分とまごついているじゃないか』

孔子はこれを聞いて言った。

『これこそが礼なのだ』と


・私言

知ったかぶりをするよりは、細かく聞く方が丁寧だよね


・用語

太廟:君主の初代様を祀る場所、徳川家で言うところの東照宮

鄹人之子:孔子の親父さんは鄹の役人をしていたらしい、孔子を嘲った言い方

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