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或問禘之説
原文
或問禘之説。
子曰、不知也。
知其説者之於天下也、其如示諸斯乎。
指其掌。
・書き下し文
或禘の説を問う。
子曰く、知らざるなり。
其の説を知る者の天下に於けるや、其れ諸を斯に示すが如きかと。
其の掌を指せり。
・解釈
ある人が大神の大祭の意義を尋ねた。
先生は言われた。
『私は知りません』
『その意義を知っている者が天下を治めたならば、その治政はこれを指で示すように容易な事だろう』
と掌を指した。
・私言
知らんのかい!と思わずツッコみたくなるね。
なおこの言は成語となった。
指掌=非常に容易、極めて明白なこと
・用語
禘:天子が行う、大神と祖霊を祭る大祭




