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論語を読む  作者: 三河
八佾
52/196

或問禘之説

原文

或問禘之説。

子曰、不知也。

知其説者之於天下也、其如示諸斯乎。

指其掌。


・書き下し文

(あるひと)(てい)(せつ)()う。

子曰(しいわ)く、()らざるなり。

()(せつ)()(もの)天下(てんか)()けるや、()(これ)(ここ)(しめ)すが(ごときかと。

()(たなごころ)()せり。


・解釈

ある人が大神の大祭の意義を尋ねた。

先生は言われた。

『私は知りません』

『その意義を知っている者が天下を治めたならば、その治政はこれを指で示すように容易な事だろう』

(てのひら)を指した。


・私言

知らんのかい!と思わずツッコみたくなるね。


なおこの言は成語となった。

指掌(ししょう)=非常に容易、極めて明白なこと


・用語

禘:天子が行う、大神と祖霊を祭る大祭



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