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論語を読む  作者: 三河
八佾
46/196

夷狄之有君

・原文

子曰

夷狄之有君、不如諸夏之亡也。


・書き下し文

子曰(しいわ

夷狄いてききみるは、しょきにしかず。

夷狄いてきすらきみり、しょきがごとくならず。


・解釈

①蛮族の国に君主が居たとしても、君主の居ない中華諸国に及ばない。

②蛮族ですら君主が居り、君主の居ない中華諸国のように混迷していない。


・私言

ここは読み・解釈の分かれる所である。

なんてったって、主要な注釈の双方で異なるのだからね。


①は『中華の真似したところで所詮は蛮族』

②は『蛮族ですらそれなりにやってるのに、今の中華はどうしようもないな』


取りようで逆の意味になるんだが、当の孔子はどう考えていたのだろうか?




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