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孔子謂季氏
・原文
孔子謂季氏
八佾舞於庭。
是可忍也、孰不可忍也。
・書き下し文
孔子、季氏を謂う
八佾を庭に舞しむ。
是を忍べくんば、孰れをか忍べからざらん。
・解釈
先生が季さんを批評して言われた。
自宅の庭園で八佾を舞わせる。
これを許せるならば、もはや許せないことなどないだろう。
・私言
季さんとしては、己の力を見せつけるためだったのだろう
【自分は天子様と同じような事が出来るんだぞ】とね
そこに『それが許されるなら、もうなんでもありじゃん』と孔子がツッコんだわけだ
そこまで目くじら立てる事かな?と思わなくもないが、上を敬うのが儒教だからね
それに、身を過ぎた振る舞いは身を滅ぼすから、その忠告だったのかもしれない
天子の威光全盛の時期なら『不遜である』として処罰されるかもしれんわけだしな
・余談
八佾とは舞楽の編制で最大規模、天子にしか許されなかったらしい
それと同じことを、家臣がやってしまったわけだ。
しかも、身分的に季さんは二佾しか許されていなかったわけだから、ずいぶんと調子に乗ってしまっているな




