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論語を読む  作者: 三河
為政
29/196

君子不器

・原文

子曰

君子不器。


・書き下し文

子曰しいわく、君子(くんしならず。


・解釈

民を導く者は、不遍的でなければならない。

民を導く者は、機械的であってはならない。


・私言

この解釈には二つある。

まず、【器】とは単一能力を有する道具である。

そこから『器ならず』とは単一能力を指すのか、道具を指すのかで意味が違って来る。


能力を指すならば、『組織のTOPに立つ者は専門家である必要はない。』となる

組織のTOPはむしろ、専門家を使う立場だからである。

むしろ満遍なく知っているくらいが良い。


道具を指すならば、『組織のTOPに立つ者は機械的であってはならない。』となる。

すなわち『法令や合理性で物事を見て、淡々と政治をするのではなく、人情味を持って政治をせよ』となる。


儒学的に考えると後者なのだろうか?



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