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子夏問孝
・原文
子夏問孝。
子曰、色難。
有事、弟子服其勞、有酒食、先生饌。
曾是以爲孝乎。
・書き下し文
子夏、孝を問う。
子曰く、色難し。
事有らば、弟子其の労に服し、酒食有らば、先生に饌す。
曾ち是を以て孝と為さんや。
・解釈
子夏さんが『孝行とは何ですか?』と聞きました。
孔子は言われた。
『大変な仕事があれば率先して引き受け、美味しい食べ物があれば年長者に薦める』
『それは孝行として型どおりだが、それだけが孝行ではあるまい、真に何を望んでいるかを察するのが難しいのだよ』
・私言
まさかの四連続孝行話
ここは解釈の分かれるところで、『色』( 顔色・態度・心中)が自分の色なのか?相手の色なのか?で意味が変わってくる。
自分の色なら、『型どおりではなくて、心を籠めねば孝行にはならない』となり
相手の色なら、『型どおりではなくて、相手の心を読まねば孝行にはならない』となる。
自分は後者を取って解釈したものである。




