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論語を読む  作者: 三河
為政
25/196

子夏問孝

・原文

子夏問孝。

子曰、色難。

有事、弟子服其勞、有酒食、先生饌。

曾是以爲孝乎。


・書き下し文

子夏しかこうう。

子曰しいわく、いろかたし。

ことらば、弟子ていしろうふくし、酒食しゅしらば、先生せんせいせんす。

すなわこれもっこうさんや。


・解釈

子夏さんが『孝行とは何ですか?』と聞きました。

孔子は言われた。

『大変な仕事があれば率先して引き受け、美味しい食べ物があれば年長者に薦める』

『それは孝行として型どおりだが、それだけが孝行ではあるまい、真に何を望んでいるかを察するのが難しいのだよ』


・私言

まさかの四連続孝行話

ここは解釈の分かれるところで、『色』( 顔色・態度・心中)が自分の色なのか?相手の色なのか?で意味が変わってくる。

自分の色なら、『型どおりではなくて、心を籠めねば孝行にはならない』となり

相手の色なら、『型どおりではなくて、相手の心を読まねば孝行にはならない』となる。

自分は後者を取って解釈したものである。


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