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論語を読む  作者: 三河
泰伯
190/196

可以託六尺之孤

・原文

曾子曰

可以託六尺之孤、可以寄百里之命。

臨大節而不可奪也。

君子人與、君子人也。


・書き下し

(そう)()(いわ)

(もっ)六尺(りくせき)()(たく)()く、(もっ)百里(ひゃくり)(めい)()()し。

大節(たいせつ)(のぞ)みて(うば)()からず。

君子(くんし)(じん)か、君子(くんし)(じん)なり。


・解釈

曾さんが言われた。

『幼君の補佐を頼み、国運を任せ得る人物』

『大事に臨んで変節せぬ人物』

『そのような人が君子ではないのか、まさに君子である』


・私言

立派な人ではあるな


・用語

六尺之孤:六尺は身長、当時の一尺は22.5㎝なので六尺=135㎝、幼さを表す。孤は孤独のことで、親の居ない幼子となる。転じて幼く未熟な君主を指す。

百里之命:百里四方に下す命令=大国の国政を指す。

大節:志や節操


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