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論語を読む  作者: 三河
泰伯
189/196

以能問於不能

・原文

曾子曰

以能問於不能、以多問於寡、有若無、實若虚、犯而不校。

昔者吾友、嘗從事於斯矣。


・書き下し

(そう)()(いわ)

(のう)(もっ)不能(ふのう)()い、(おお)きを(もっ)(すく)なきに()い、()れども()きが(ごと)く、()つれども(むなし)きが(ごと)く、(おか)さるるも(こう)せず。

昔者(むかし)()(とも)(かつ)(ここ)従事(じゅうじ)せり。


・解釈

曾さんが言われた。

『有能でありながら無能の人に教えを乞い、多くを知りながら無知の人にものを尋ねる』

『才能も知識も有りながらそれを表に出さず、馬鹿にされても相手にせず』

『そんな友人がかつて居たものだ』


・私言

自分で【自分は賢い】と思いだしたら終わりである。


・用語

犯:理不尽な行い

校:比べ調べる

昔者(むかし)()(とも):早世した顔回さんの事だと言われる


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