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論語を読む  作者: 三河
泰伯
185/196

泰伯

・原文

子曰

泰伯其可謂至德也已矣。

三以天下讓、民無得而稱焉。


・書き下し

子曰(しいわ)

泰伯(たいはく)()()(とく)()(べき)のみ。

()たび天下(てんか)(もっ)(ゆず)り、(たみ)()(しょう)する()し。


・解釈

先師は言われた。

『泰伯の徳は至徳とも称すべきだ』

『王位を何度も固辞し、またそれを人民に公言しなかった』


・私言

謙虚さが美徳であるというわけだな

世の流れが謙虚でないからこそ【謙虚は美徳である】としたかったのかもしれんな


・用語

泰伯(たいはく):古代、周の王子で長子だから普通は王位継承するんだけど、先王の意向(末子の子が優秀だったので、この子に継がせたかったらしい)を察して王位を断って身を隠した人、美徳とされているけど何か裏があったのかもね

至徳:最上位の徳


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