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子疾病
・原文
子疾病。
子路請禱。
子曰
有諸。
子路對曰
有之。
誄曰、禱爾于上下神祇。
子曰
丘之禱久矣。
・書き下し
子の疾、病なり。
子路、禱らんことを請う。
子曰く
諸有りや。
子路対えて曰く
之有り。
誄に曰く、爾を上下の神祇に禱る、と。
子曰く
丘の禱ること久し。
・解釈
先師が病に罹り思わしくない。
そこで子路さんが病気平癒の祈祷をしたいと願い出た。
先師が言われた。
『それは故実に則った事なのか?』
子路さんが答えられた。
『則った事です』
『祈禱文にこう書かれています』
『【汝の幸いを天地の神々に祈る】と』
先師が言われた。
『それならば丘は普段から祈っておるぞ』
・私言
弟子が心配しているんだから大人しく祈られておけよ
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