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論語を読む  作者: 三河
為政
18/196

爲政以德

・原文

子曰

爲政以德

譬如北辰居其所、而衆星共之。


・書き下し文

子曰(しいわ

まつりごとをすに徳を以てするは

たとえば北辰ほくしんの其の所に居て、しゅうせいの之にむかうが如し。


・解釈

徳深い政治を行うということは

例えば、北極星を中心にその周りを星々が周回するような具合である。


・私言

わかるようなわからんような例えである。

徳深ければ不満も出ず、国政は安定して行う事ができる。

と言いたいのだろう。


・用語

北辰:北極星の事

ここでは不動の例えとして北極星が使われているが、孔子の頃の北極星と現代の北極星は異なる。

当時はこぐま座β星で、現在はこぐま座α星である。

北極星も長い目で見れば、その対象星が変わって来るのである。

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