174/196
蓋有不知而作之者
・原文
子曰
蓋有不知而作之者。
我無是也。
多聞擇其善者而從之、多見而識之、知之次也。
・書き下し
子曰く
蓋し知らずして之を作る者有あらん。
我は是無きなり。
多く聞きて其の善き者を択びて之に従い、多く見て之を識すは、知るの次なり。
・解釈
先師は言われた。
『思うによくよく知らぬのに自説を作り出す者も居よう』
『私はそのような事はしない』
『多くの人の考えや意見を聞いて、その中から善いと思ったものを選び、多くの事柄を経験し覚える事は知者に至る下地である』
・私言
一人で考えていると思わぬ落とし穴があったりするし、経験してみて始めて分かる事もある。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




