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子釣而不綱
・原文
子釣而不綱。
弋不射宿。
・書き下し
子、釣りして綱せず。
弋して宿を射ず。
・解釈
先師は魚を竿で釣っても、延縄で釣り上げる事は無かった。
飛ぶ鳥を射ても、塒の鳥を射る事は無かった。
・私言
余計な殺生、非道な殺生を避けたってことかな。
・用語
綱:延縄漁の事とされるが、長年『綱じゃなくて網の書き間違えじゃね?』とも言われる。その場合は網漁になる。
延縄漁:幹綱に複数の枝綱を付け、枝綱の先に釣針を仕掛けた漁法
弋:矰繳猟のことで矢に長い糸を付け、飛ぶ鳥を糸で絡め取る猟法
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