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論語を読む  作者: 三河
述而
173/196

子釣而不綱

・原文

子釣而不綱。

弋不射宿。


・書き下し

()()りして(こう)せず。

(よく)して宿(しゅく)()ず。


・解釈

先師は魚を竿で釣っても、延縄で釣り上げる事は無かった。

飛ぶ鳥を射ても、(ねぐら)の鳥を射る事は無かった。


・私言

余計な殺生、非道な殺生を避けたってことかな。


・用語

(こう)延縄(はえなわ)漁の事とされるが、長年『(つな)じゃなくて(あみ)の書き間違えじゃね?』とも言われる。その場合は網漁になる。

延縄(はえなわ)漁:幹綱に複数の枝綱を付け、枝綱の先に釣針を仕掛けた漁法

(よく)矰繳(いぐるみ)猟のことで矢に長い糸を付け、飛ぶ鳥を糸で絡め取る猟法


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