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論語を読む  作者: 三河
学而
17/196

不患人之不己知

・原文

子曰

不患人之不己知、患不知人也。


・書き下し文

子曰しいわく、

人のおのれらざるをうれえず、人をらざるをうれうなり。


・解釈

自分の才を人が認めてくれないのは、何も思い悩む事ではない。

人の才を自分が理解しきれていないのが、悩ましいのである。


・私言

『人に認めてもらいたい』というのは、人として真っ当な欲求である。

しかし、その前に『己は人を認めているか?』と自問するのも肝要である。

人の事を知ろうとせず、己を見よと主張しても人から呆れられるばかりであろう。

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