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富而可求也
・原文
子曰
富而可求也、雖執鞭之士、吾亦爲之。
如不可求、從吾所好。
・書き下し
子曰く
富にして求む可くんば、執鞭の士と雖も、吾も亦之を為さん。
如し求む可からずんば、吾が好む所に従わん。
・解釈
先師が言われた。
『もし富が人として求めるべきものならば、お貴族様の行列の先頭で鞭を振るい、民に道を開けさせる露払い役を自ら勤めよう』
『しかし、富が人として求めるべきものでは無いのなら、自分は我が道を行きたい』
・私言
金が人生の全てではないわな
金は人生を豊かにする道具に過ぎない
・用語
執鞭の士:王侯貴族の出入りや行列のために、先んじて鞭を振るって場所や道を開けさせる役、転じて卑賤な仕事の例え
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