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論語を読む  作者: 三河
雍也
148/196

如有博施於民

・原文

子貢曰

如有博施於民、而能濟衆、何如。

可謂仁乎。

子曰

何事於仁。

必也聖乎。

堯舜其猶病諸。

夫仁者己欲立而立人、己欲達而達人。

能近取譬。

可謂仁之方也已。


・書き下し文

()(こう)(いわ)

()(ひろ)(たみ)(ほどこ)して、()(しゅう)(すく)うもの()らば、何如(いかん)

(じん)()()きか。


()(いわ)

(なん)(じん)(こと)とせん。

(かなら)ずや(せい)か。

堯舜(ぎょうしゅん)()(なお)(これ)()めり。

(それ)仁者(じんしゃ)(おのれ)()たんと(ほっ)して(ひと)()て、(おのれ)(たっ)せんと(ほっ)して(ひと)(たっ)す。

()(ちか)(たと)えを()る。

(じん)(ほう)()()きのみ。


・解釈

()(こう)さんは言われた。

『仮に、分け隔てなく多くの人に恵みを与え、民衆を救済する者が居ましたら、それは仁者と言えるでしょうか?』


先師は言われた。

『そんなことが出来たら仁者どころではない、もはや聖者と言えよう』

『あの堯帝や舜帝でさえ、それを為さんと苦悩されたのだ』

『仁者とは自分が身を立てようと思えば人の身も立たせんとする、自分が何かを成そうと思えば人にも成させんとする』

『他人事を我が事の如く思いやり、考え、為す』

『それが仁を為す方法である』


・私言

『仁はそんな大仰なものではなく、もっと身近で始められるんだよ』ってことだろう


・用語

(ぎょう):中国の伝説上の名君、自分の(まつりごと)が間違っていないか気になって、お忍びで庶民の様子を見に行ったらしい。

(しゅん):中国の伝説上の名君、家族(継母・連子・父親)に殺されそうになりながらも父親を大事にしたらしい。


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