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論語を読む  作者: 三河
雍也
146/196

子見南子

・原文

子見南子。

子路不說。

夫子矢之曰、予所否者、天厭之、天厭之。


・書き下し文

()(なん)()(まみ)ゆ。

子路(しろ)(よろこ)ばず。

(ふう)()(これ)(ちか)いて(いわ)

()(しか)らざる(ところ)(もの)は、(てん)(これ)()てん、(てん)(これ)()てん。


・解釈

先師が南子夫人と会したが、子路がいい顔をしない。

そこで先師は誓われた。

『私の行いが道を外れるようならば天が捨て置かれまい、天が捨て置かれまい』


・私言

礼節を重んじる孔子さんと、不倫の噂の絶えぬ女性が会ったとあっては、くちさがない世間のいい噂話となってしまう。

それを打ち消すべくこういう話が残ったのだろう。


・用語

子路:孔子さんの弟子、政治感覚に優れ正義感が強かったそうな

南子:衛の君主の奥さん、宋朝さん(宋の公子)と不倫関係にあり評判が大層悪かった


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