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信近於義
・原文
有子曰
信近於義、言可復也。
恭近於禮、遠恥辱也。
因不失其親、亦可宗也。
・書き下し文
有子曰く
信、義に近ければ、言復むべきなり。
恭、礼に近ければ、恥辱に遠ざかる。
因こと其の親を失わざれば、亦宗べきなり。
・解釈
約束事はそれが道理に適ってこそ、約束通りに行うべきものである。
相手を立てるにも礼に適ってこそ、要らぬ恥をかかずに済む。
困った時に頼っても、なお変わらぬ付き合いのできる人は大事にしなさい。
・私言
論語はある意味わかりやすい。
だからこそ、上っ面だけを捉えると妙な事になりかねない。
だから、『ケースバイケースだよ』と言いたいのだろう。
約束事を守ると言っても、犯罪に関わる約束は守るべきものでは無いし
相手を立てると言っても、それが通常の範囲を外れては要らぬ恥となる




