子游爲武城宰
・原文
子游爲武城宰。
子曰
女得人焉耳乎。
曰
有澹臺滅明者。
行不由徑。
非公事、未嘗至於偃之室也。
・書き下し文
子游、武城の宰と為る。
子曰く
女、人を得たるか。
曰く
澹台滅明なる者有り。
行くに径に由らず。
公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり。
・解釈
子遊さんが武城の代官となった。
先師が言われた。
『見所ある人物は居たかね?』
子遊さんが言われた。
『澹台滅明という者が居ります。』
『彼はどこへ行くにも正規の道を通り、近道をしません。』
『また、用も無いのに私の私室に入ってくることもありません。』
・私言
澹台滅明さんは公明正大ということなんだろう。
というか他の部下は代官の私室に用も無いのにやって来るのか?
何をしに?ご機嫌取りだろうか?
実際この『行不由径:行くに径に由らず。』は故事成語・四文字熟語として知られ、意味は『公明正大、小細工をせず正々堂々と事を成す』である。
・用語
澹台滅明:最終的には孔子の弟子になったようである。醜男だが公平な人だったそうである。
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