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論語を読む  作者: 三河
雍也
129/196

賢哉回也

・原文

子曰

賢哉回也。

一簞食、一瓢飮、在陋巷。

人不堪其憂。

回也不改其樂。

賢哉回也。


・書き下し文

子曰(しいわ)

(けん)なるかな(かい)や。

一簞(いったん)()一瓢(いっぴょう)(いん)陋巷(ろうこう)()り。

(ひと)()(うれ)いに()えず。

(かい)()(たの)しみを(あらた)めず。

(けん)なるかな(かい)や。


・解釈

先師は言われた。

『回はなんと賢者であることか』

『一膳の飯、一杯の汁、裏路地の住まい』

『常人ならば耐えきれず荒んでしまう』

『それなのに回は変わらず、道を学び楽しんでいる』

『回はなんと賢者であることか』


・私言

回さんは道を修める以外眼中に無いのだろうな。

だから早死にしてしまったのでは?


・用語

一簞食:竹を割った食器に一杯の飯

一瓢飮:瓢箪を割った器に一杯の汁

陋巷(ろうこう):裏路地


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