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季氏使閔子騫爲費宰
・原文
季氏使閔子騫爲費宰。
閔子騫曰
善爲我辭焉。
如有復我者、則吾必在汶上矣。
・書き下し文
季氏、閔子騫をして費の宰たらしめんとす。
閔子騫曰く
善く我が為に辞せよ。
如し我を復びする者有らば、則ち吾は必ず汶の上に在らん。
・解釈
季さんが閔子騫を費の代官に任ぜようとした。
閔子騫さんは言われた。
『何卒、私のためにも止めてください』
『もしも、今一度任用しようとするならば、私は国境の汶川の畔に逃げ隠れましょう』
・私言
閔子騫さんは仕官したいわけでは無いと。
・用語
季氏:論語に時々出て来る魯の国の高官
閔子騫:姓は閔。名は損。字は子騫、孝行者らしい
費:地名、季氏さんの所領
汶:魯と斉の国境にある川
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