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子謂仲弓曰
・原文
子謂仲弓曰
犂牛之子、騂且角、雖欲勿用、山川其舍諸。
・書き下し文
子、仲弓を謂いて曰く
犂牛の子、騂くして且つ角あらば、用うること勿からんと欲すと雖えども、山川其れ諸を舎てんや。
・解釈
孔子さんが仲弓さんを批評して言われた。
『まだら模様の農耕牛の産んだ仔牛は、神前に供えるに用いられまいと思っても、毛色赤く角が見事なれば山川の神々が捨て置かぬ』
・私言
要は『出自は関係なく、その人自身が素晴らしければ道は開かれる』ということなんだろうかな
しかし、生贄にされる牛は幸せなのか?と思わなくも無いが
どうも仲弓さんは、出自について悩んでいたようだね
・用語
仲弓:姓は冉ぜん、名は雍、字は仲弓
犂牛:黄色と黒の混ざった毛色の農耕牛
騂:赤い毛色の牛、供物用の生贄に使われる
山川:山川の神々
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