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伯夷叔齊
・原文
子曰
伯夷叔齊、不念舊惡。
怨是用希。
・書き下し文
子曰く
伯夷叔斉は、旧悪を念わず。
怨み是を用て希なり。
・解釈
伯夷と叔斉は不義を許さず正義に生きた人であったが、人の悪事をいつまでも根に持つ人では無かった。
だから恨み恨まれることが少なかったのである。
・私言
過ぎたことを根に持っても仕方が無いからね。
しかし、一度やったやつは二度も三度もやるから注意は必要だね。
・用語
伯夷叔斉:殷末期~周初期の人で兄弟、王子なんだけど互いに王位を譲って国を出た。周が殷を滅ぼしたのは不義であるとしてハンガーストライキして餓死してしまった。道義・正義の人の代表格とされるらしい。
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