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論語を読む  作者: 三河
公治長
115/196

伯夷叔齊

・原文

子曰

伯夷叔齊、不念舊惡。

怨是用希。


・書き下し文

子曰(しいわ)

(はく)()(しゅく)(せい)は、(きゅう)(あく)(おも)わず。

(うら)(ここ)(もっ)(まれ)なり。


・解釈

(はく)()(しゅく)(せい)は不義を許さず正義に生きた人であったが、人の悪事をいつまでも根に持つ人では無かった。

だから恨み恨まれることが少なかったのである。


・私言

過ぎたことを根に持っても仕方が無いからね。

しかし、一度やったやつは二度も三度もやるから注意は必要だね。


・用語

(はく)()(しゅく)(せい):殷末期~周初期の人で兄弟、王子なんだけど互いに王位を譲って国を出た。周が殷を滅ぼしたのは不義であるとしてハンガーストライキして餓死してしまった。道義・正義の人の代表格とされるらしい。

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