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子在陳曰
・原文
子在陳曰
歸與、歸與。
吾黨之小子狂簡、斐然成章。
不知所以裁之。
・書き下し文
子、陳に在りて曰く
帰らんか、帰らんか。
吾党の小子、狂簡にして、斐然として章を成す。
之を裁する所以を知らず。
・解釈
先生が陳の国まで来られた時に言われた。
『帰るとしよう、帰るとしよう』
『我が郷里の若い門人は、志こそ大きいが身を伴っていない』
『それは見事な錦を織ったものの、衣服に仕立てる術を知らぬようなものだ』
・私言
地元に置いてきた若い衆が心配になったのだろうか?
・用語
狂簡:志は大きいが行いが雑な事
斐然:模様が美しく華やかな様
成章:織り成す模様の美しい様、成章は各地の学校名に使われている。
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